当時は「リストラ」という言葉が「首切り」という意味で流行語になっていた。まだ現役世代に見える私が平日の昼間に団地を出歩くと、近所の人に「リストラされたのだ」と思われるのが嫌だったので、朝夕の犬の散歩以外は家に閉じ籠った。夕方の散歩の時は、遠方にあるマツダのビルや工場が見える高台で、「今ごろマツダの元同僚、後輩、部下はあそこで仕事をしているのだなー」とひとしきり懐かしさにふけるのが日課だった。勉強に飽きたら、趣味のバイクで近場を1人でツーリングしたが、気が晴れることはなかった。休日に会社のツーリング仲間に声をかけるのもはばかられた。

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