カリフォルニア州の再生可能エネルギーの年間予測(図:California Public Utilities Commission)
カリフォルニア州の再生可能エネルギーの年間予測(図:California Public Utilities Commission)
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カリフォルニア州の実質電力需要の変化(図:California Independent System Operator)
カリフォルニア州の実質電力需要の変化(図:California Independent System Operator)
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太陽光発電システムの発電量の比較。上が南向き設置、下が西向き設置。(図:Pecan Street Research Institute)
太陽光発電システムの発電量の比較。上が南向き設置、下が西向き設置。(図:Pecan Street Research Institute)
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西向きの利点は?

 どうしたらダックカーブを平らにできるのか。一般的な解決策として、デマンドレスポンスや太陽光発電と蓄電池との併用などがある。これに加えてカリフォルニア州では、太陽光発電システムの設置方法の改良が検討された。

 太陽光発電の設置条件としては、総発電量が最大になる南向き設置が適しているとされる。これに対して、カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC:California Energy Commission)が、西向き設置の影響を調査した。その結果、西向きに設置された太陽光発電システムの総発電量は確かに南向きに比べて20%減少するものの、夕方から夜のピーク時の発電量は56%増えることが判明した。つまり、西向き設置を促進することで、「ダックカーブ」現象の緩和が見込めるというわけだ。

 カリフォルニア州では、米国で最大規模の太陽光発電補助プログラムがある。そのプログラムの一部に、新築住宅用の太陽光発電システムに支給する補助金制度がある。CECがこの制度を管轄しており、2008年から1万2000件以上の新築住宅に補助金を支給した実績がある。現在、新築住宅の省エネ・創エネ対策の程度によって、0.75~1.5米ドル/Wの補助金を支給している。2014年からは、太陽光発電システムを西向きに設置すると、補助金単価に15%を上乗せすることにした(上乗せ額の上限は500米ドルまで)。

 さらに将来は、ダイナミックプライシングと呼ばれる、ピーク時間帯の電気料金がリアルタイムで変化する価格体系を使うことを電力会社は想定している。これにより、太陽光発電システムによる、ピーク時の電力供給への貢献の価値を高める事ができる。