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図1 「2015 International CES」が開催されたラスベガスの街
図1 「2015 International CES」が開催されたラスベガスの街
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 共通するのは、「これ欲しい!」と思う人が少ないけれど確かにいるニッチさと、思い付いたアイデアを“取りあえず作っちゃう”彼らの身軽さでした。ハードウエア開発の担い手として急浮上してきた小規模なベンチャー企業の姿が、ラスベガスには確かにありました。

 新創刊を迎えた「日経エレクトロニクス」の最初の特集記事「スマートマシンの目覚め」でもこの動きを取り上げました。詳しくは特集記事に譲りますが、アイデアをパパッと形にできる開発環境が整備され始めているのです。

 では、垂直跳びの回数や飛んだ高さを記録・管理する“だけ”のデバイスを電機業界の大企業が作れるでしょうか?もちろん技術的には全く難しくありません。でも、大事なのは斬新なアイデアを次々に生む創造力と迷わず試作するスピート感です。日本の大企業の体制では特に、全く新しいモノの開発は難しいのではないでしょうか。

 ではどうするか。これから加速しそうなのが、大企業がベンチャーの裏方に回る動きです。アイデアの創出やプロトタイピングなどはベンチャー企業に任せ、大企業は自社の得意な部分を担当して支援するのです。大企業が豊富に蓄積してきた量産設計や大量生産のノウハウ、研究所に眠る膨大な要素技術、品質保証、顧客へのサポート体制、流通経路の確保などのノウハウは、ベンチャー企業にとっては垂涎の的です。