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 間もなく米企業の決算発表が本格化する。中でも注目されているのが、現地時間1月27日に予定されている米Appleの2014年10~12月期の決算だ。

 同社のスマートフォン「iPhone」については、10~12月期の販売台数が前年実績を大きく上回ると見られている。現行の「iPhone 6」シリーズはApple初の大型スマートフォンで、同社はこの端末で、それまで数年間の累積需要を取り込んだといわれている。これにより、同社は27日の決算発表で、前例のない飛躍的な販売台数を公表するのではないかとの観測が出ている。

過去最高を更新する10~12月期

 10~12月期は年末商戦があるため、iPhoneの販売は毎年この時期に伸びる。例えば、「4S」を発売した2011年10~12月の販売台数は3704万台、「5」発売直後の2012年10~12月は4779万台、そして「5s」「5c」発売直後2013年10~12月は5103万台だった。これらはいずれも同社四半期販売台数の過去最高を更新している(図1)。

図1●iPhoneの販売台数推移(データ出典:Appleの決算資料/2014年10~12月期は台湾KGI証券の予測)
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 Appleの新製品やその発売時期を独自の調査で的中させてきたことで知られる台湾KGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuo氏によると、2014年10~12月期のiPhoneの販売台数はこれらを大きく上回る7150万台となる見通し。これは前年実績の40%増、また7~9月期と比較すると実に82%増という数値だ。

 米CNETの記事は、Appleはこれまで4インチ以下の画面サイズに固執していたため大画面の「Android」端末に市場シェアを奪われてきた、と伝えている。大型化した6シリーズは、そうした消費者層を取り戻し、ライバルに反撃することを狙った転換点のモデルだという。

「6」と「6 Plus」が奏功、欧米でAndroidのシェア奪う

 一方英国の市場調査会社、Kantar Worldpanelの調査結果を見ると、より具体的なことが分かってくる。2014年9~11月期における世界主要国のスマートフォン販売台数について調査したものだ。年末商戦が本格化した12月のデータは含まれていないものの、10~12月期の販売実績を予測するうえで指標になるといわれている。

 これによると、iPhoneの販売台数シェアは世界のほぼ全ての主要市場で拡大している。「iPhone 6」「同6 Plus」の効果が鮮明に表れている。

 詳しく見ると、欧州5カ国(英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)の9~11月期のiPhoneの販売台数シェアは23.8%で、1年前から6.3ポイント増加。このうち英国におけるシェアは42.5%で、同12.2ポイント増。この英国の伸び率はKantar Worldpanelが調査した9カ国の中で最も高い。