電力小売は「戦国時代」へ

 このように、太陽光発電の電力買い取りサービスでは、電力自由化を見据えた動きが顕在化しつつある。今後もこういった流れは加速するだろう。電力小売りの全面自由化という、戦後の日本では未経験の制度変革が訪れると同時に、太陽電池や蓄電池の低価格化、電力大手のスマートグリッド導入、HEMS(家庭用エネルギー管理システム)やM2M(機器間通信)、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータなどの技術革新が日々進行中だからである。

 電電公社の時代には画一的なサービスしかなかった電話が、通信の自由化によって消費者が好みの事業者から携帯電話、そして通信サービスも自由に選べるようになった。同様の変化が電力の分野でも始まろうとしている。2016年以降のエネルギー分野における覇権争いの幕は、すでに開いている。

この記事は日本経済新聞電子版のエネルギー分野のコラム「エネルギー新世紀」から転載したものです。