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たまたま入った飲食店でスポットライトを見てひらめく

 とはいえ、こうしたコンセプトが初めから明確にあったわけではない。むしろ、幾つかの偶然が重なって生まれたといえる。

 もともと大脇氏は、既存のプロジェクターの市場を拡大するための新たなユーザーとして、店舗や商業施設に目を付けていた。ただし、店舗や商業施設にとって既存のいわゆる“箱型”のプロジェクターは、設置やメンテナンスが大変なので、何らかの工夫が必要だと思っていた。

 転機は思わぬところで訪れた。ある日、大脇氏がたまたま入った飲食店で天井を見上げた時、吊り下げ式のスポットライトが目に留まった。「この形なら、いけそうだ」。ひらめいた瞬間だった。つまり、既存のプロジェクターをスポットライトと同じぐらいの大きさにして、取り付け部の機構や仕組みも同じにすれば、大規模な工事などをしなくても手軽に設置できるのではないかと考えたのだ。

「Space Player」(写真:パナソニック)
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 この企画を検討するに当たり、大脇氏は照明事業の担当者に相談することにした。スポットライトの形状や取り付け方法にするのだから、事前に聞いておこうと思ったのである。これが、第二の転機だった。