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 「ミッション」と「可視化」とは、何ともはやおいしそうな言葉です。日経テクノロジーオンラインの読者の中には、大好物の方も少なくないでしょう。

 コストダウン、効率化が叫ばれる時代の気分としては、錦の御旗とも言える二つのキーワードです。短期、あるいは中長期の目標をきちんと掲げ、透明なガラス張りの環境でその活動を見える化していく。

 うん。分かりやすい。論理的で分かりやすいのです、この二つのキーワードは。

 だって、効率化した方がいいに決まっているでしょ。こう言われちゃったら、誰もぐうの音も出ないのですよ。多くのビジネス誌、技術誌では、1年に何度か必ず特集として取り上げられそうな経営戦略上の肝ともいえる取り組みですし。

 ガード下の赤ちょうちんにでも行って、グチグチと話すしかなくなるわけです。だって、いかにも論理的に正しそうだから、反論しても「ふふ、ふん」と鼻であしらわれそうなんですもの。

世の常識に真っ向から…

 言葉こそ違えど、日経テクノロジーオンラインでも、ミッションと可視化について「これこそが是である」「私は、これで利益を高めました」的なこと書いている記事をよく見掛けます。

 その、いわば世の常識に真っ向から「違うんじゃねーの」と異論を唱えている記事が、日経テクノロジーオンラインのテーマサイト「技術経営」で2015年1月9日~2月9日にアクセスランキング1位を獲得したコラム。「やさぐれ放談」という新コラムの第1回で、「ミッションと可視化が、大メーカーをダメにした」です。

 もちろん、「すべてのミッションや可視化がダメなんだよ、べらんめぇ」と、そんな乱暴な議論をしているわけではありません。登場する大手メーカー出身者の2人が語っているのは、新しいものを生み出す力についてです。

 つまり、新事業の創出力。1人は言います。