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 英国のAston Martin社といえば、映画「007シリーズ」では何度もボンドカーとなっていることで、知る人も多いのではないか。今回試乗したのは、クーペボディーで2人乗りのGT(Grand Touring car)の「Vanquish(バンキッシュ)」である。

2015年モデルでは、従来に比べてさらに性能を高めてきたAston Martin社「Vanquish」
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 運転を始めてまず気付くのは、車体の軽さだ。しかもこれは、鋼板の感触ではないと感じる。

 実際、Vanquishは、押出成形によるアルミニウム合金と、CFRP(炭素繊維強化樹脂)を接着で組み立てた車体骨格を持つ。そしてボディー外板は、CFRPで成形されている。こうして作り上げられた車体は、鋼板で構成された頑丈な箱の中に居るというより、古い経験から表現すれば、鋼管スペースフレームに樹脂のボディを被せたクルマに乗っているような、ある種の素通し感がある。

 タイヤの上下振動に対して、それをがっちり受け止めるというより、いなして逃がすような感覚でもある。しかし、弱々しいわけではない。

ダッシュボードのデザインは運転に集中させるシンプルな造形だが、仕上がりは上質
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