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 「いいものは売るな」。そんなタイトルのコラムが、ここ3週間ほどを集計した日経テクノロジーオンラインの「新産業」サイトのトップ記事となりました。筆者は“開発の鉄人”こと、システム・インテグレーション 代表取締役の多喜 義彦氏。詳細は読んでいただきたいのですが、氏の真意は「単に作って売り切ることに満足するな」ということです。顧客が何を望んでいるかを知り、その顧客に対して何を提供できるのかを考えて、最もよい形で提供すべきだというのです。

 第3位には丸形の表示パネルを持つAndroid Wear搭載のスマートウォッチ、米Motorola Mobility社の「Moto 360」を分解して解説した「ファッションと機能は両立するか? 円形ディスプレーに挑んだスマートウォッチ」が入りました。筆者は、数々のガジェットを分解してきたフォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ ディレクターの柏尾 南壮氏です。この記事では、筐体は円筒形にもかかわらず、2次電池が直方体だったなど、興味深い事実が、明らかになってます。

 この1位と3位の記事を続けて読んで感じたのが、Android Wearの罪深さです。Android Wearは米Google社が提供するものなので、いくらMotorola Mobility社が素敵なサービスで顧客をもてなそうとしても、Google社の決めた枠をはみ出せません。実際には、Motorola Mobility社ができるのは喜多氏の言うところの「いいものを売ること」だけです。これではビジネスとしてスケールしていきません。もちろん、Google社が悪いのではなく、自社でスピード感をもって、世界を席巻できるような新しいサービスを作り出せないメーカー側に問題があるのではありますが。