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 なぜApple社の2人がワイヤレス給電システムに熱い視線を送っていたのか。これは推測になりますが、ワイヤレス給電技術がEVやプラグインハイブリッド車(PHEV)といった電動車両を普及させる上で欠かせない技術だからです。

 現状、EVやPHEVは毎日の充電の度に“重たくて汚い”ケーブルを車両に差さなければなりません。ある国内自動車メーカーの電動車両担当者も「寒い日や雨の日などユーザーに無理を強いているのは理解している。爪の長い女性や体力の衰えた高齢者などは特に、有線ケーブルによる充電は不満だろう」と認めています。

ワイヤレス給電は“スマート”

 こうした状況の中で、自動車メーカーが「電動車両を普及させる上で欠かせない技術」として開発に取り組んでいるのが、無線で電力を伝送するワイヤレス給電技術なのです。Apple社にとっても、“スマートさ”を演出する上で充電ケーブルは間違いなく邪魔になるはずです。

 自動車メーカーとしては、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダなど、日本の大手各社はもれなくワイヤレス給電システムの開発を進めています。最近ではスズキ財団が、2014年度の課題提案型研究助成の一つとして「電気自動車へのワイヤレス送電に関する研究」を採択したことを2015年2月20日に発表しています。