「これからの大学は、本気で産学連携を進めていかなければならない」。2015年4月1日に東京大学の第30代総長に就任する五神真氏はこう語る。今、東京大学が、産業界の課題解決に向けて、大学と企業のエース人材が真剣に議論・共同開発を行う仕組みづくりに取り組んでいる。その実証の舞台となっているのが、文部科学省・科学技術振興機構(JST)の「COIプログラム」で採択された同大学の二つの拠点だ。ものづくりの分野では、コヒーレントフォトン技術で個別生産システムの革新、低コスト化に挑む。医療分野では、低侵襲診断・治療技術と低コスト創薬技術、健康・医療データベース構築の3本の矢で、健康長寿社会の実現に挑む。東京大学を中心にした新たな産学連携の取り組みについて紹介する。