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超早期発見へ

 約30年にわたって日本人の死因トップである、がん。日本人の2人に1人が生涯に一度はがんを患い、3人に1人ががんで亡くなる時代とされます。今、筆者の周辺にもこの病気と闘っている人がいます。おそらく、読者の皆さまの周りでも同じケースは多いことでしょう。

 この難敵に打ち克つためには、どのような“闘い方”が必要なのか。その一つの答えが、「超早期」の段階でがんを見つけだし、その芽を摘んでしまうこと。つまり、従来の診断技術による限界とされてきた直径1cmよりも小さいがんを見つけることです。

 筆者は、日経エレクトロニクス編集部に在籍していた2012年に、それらの動向をまとめた特集記事「がんと闘う」を執筆したことをあらためて思い出しました。がんの超早期発見につながる技術開発、特に、1滴の血液や唾液、呼気などといった容易に取得できる生体試料からがんを捉える研究動向などを紹介しました。

 この分野の技術開発は、その後も活発に進んでいると感じます。当時、前述の特集記事の一環で取材した「手術中にがんを光らせるスプレー」についても、その技術が一段と進化したというニュースを今週、日経デジタルヘルスで紹介したばかりです(関連記事)。こうした話題に接するにつけ、医療分野のメディアに携わる立場、そしていずれがんと対峙する可能性がある一個人としても、ますますの技術の進展を期待できずにはいられません。