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 依然として日本のエレクトロニス産業は低迷状態が続いています。特に、かつては輸出産業の花形であった民生機器の凋落ぶりが目立ちます。何とかプラス成長を果たしているのが電子部品ですが、それを牽引しているのが受動部品と聞くと複雑な気持ちになります。

 受動部品とて、技術的に先行してメーカーが業績を伸ばしているわけですが、エレクトロニクス業界全体としてみると、やはり縁の下の力持ち的な印象を拭えません。こうしてみると、候補も含めて、日本のエレクトロニクス業界をリードするような製品や技術が見当たらないことにがくぜんとしてしまいます。

 一方、米国のエレクトロニクス製造業においては、2001年のITバブル崩壊後に多くのメーカーが失われたといわれていますが、一方で堅実に事業を継続している分野があると同時に、新たに立ち上がってきている分野があることも確かです。

 米国がメディカル・エレクトロニクスの技術で世界をリードしており、市場も着実に大きくなっていること(あまり喜ばしいことではないかもしれませんが)については以前に何度かご紹介しています(関連記事)。

 米国には他にもこのように強い産業分野がいくつかあり、米国のエレクトロニクス製造業の裾野の広さを感じます。

筆者のところに毎月送られてくるマイクロウエーブ関連雑誌
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 その一つがマイクロウェーブ産業です。携帯端末をはじめとする無線機器の高速化に対応するために、使われる電波の周波数は近年ずいぶん高くなっていますが、ここでいうマイクロウェーブの周波数帯域は、それよりもはるかに高いものです。

 その境界は、必ずしもはっきりしたものではありませんが、5G~10GHzぐらいは当たり前で、50G~100GHzの帯域も結構話題になります。

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