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 バラつきをテーマにした特集を実現すべく今、取材を進めています。どんなに高精度に部品を造っても、目標値からの誤差をゼロにはできません。その累積が最終製品の品質のバラつきとして現れるわけです。この品質バラつきをどうコントロールするのか(制するのか)に注目したいと考えています。

 バラつきへの対抗手段は幾つもあります。現時点ではまだ整理しきれていないのですが、設計側と製造側のそれぞれでの取り組みがありそうです。

 まずは、設計段階における適切な公差の設定です。最終製品の品質。例えば寸法や形状に関していえば、そのバラつきを小さくするために、個々の部品の精度を高めることが考えられます。しかし、むやみに精度を高めることは無駄なコスト増を招くだけです。それぞれの部品の公差が製品(アセンブリ)に与える影響の大きさ、設定した公差を実現するのに必要なコストの両方を考える必要があります。

 もう1つ、品質工学/タグチメソッドに代表されるロバスト設計があります。これは製品を構成する各部品にバラつきが発生することや、使用環境の変化といった外乱があることを前提に、最終製品の品質バラつきが小さくなるようにする方法といえるでしょう。つまり、各部品の公差を変えるのではなく、各部品の寸法を調整するというイメージです。

 これらの設計側の取り組みは決して新しいものではありません。しかし、開発プロセスの中にしっかりと組み込んで運用している企業はまだ多くありません。属人的なノウハウだったために継承が途絶えていたり、部分的な適用にとどまっていたりというのが実情のようです。

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