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 「蓄エネ」と聞いて、何をイメージするでしょうか。多くの方が、Liイオン2次電池などの蓄電池を思い浮かべるのではないでしょうか。ところが今、蓄電池だけでなく、それ以外の蓄エネ技術の開発も活発になっているのです。

 蓄電池以外では、例えば超電導フライホイールや風力“熱”発電、圧縮空気貯蔵、電気機関車による位置エネルギー貯蔵など、さまざまな蓄エネ技術があります。

 このうち風力熱発電機は、風車に組み込んだ「発熱機」で風のエネルギーを熱に変えた後、太陽熱発電と同じシステムを用いて安定的に発電しようというものです。発熱機は、渦電流による発熱を利用します。

 電気機関車による位置エネルギー貯蔵は、坂道にレールを敷設して電気機関車を動かすものです。エネルギーを貯蔵する際は坂の上へと電気機関車を動かし、電力を供給する際は電気機関車を重力で降下させながら回生ブレーキで発電します。

 圧縮空気貯蔵は、文字通りエネルギーを圧縮空気として貯蔵して、必要なときに取り出すものです。圧縮空気の力でタービンを回して発電します。タンクの構造を簡素化するために、水中や地中にタンクを設置する検討が進んでいます。

 こうした技術の開発が活発になっている背景には、太陽光や風力などの再生可能エネルギー導入量の急増があります。これらの変動が激しい再生可能エネルギーからの出力を、蓄エネ技術で平準化しようというわけです。再生可能エネルギーのさらなる導入に欠かせない存在として、蓄エネ技術に注目が集まっています。

 蓄電池を含む蓄エネ技術について、日経エレクトロニクス5月号で取り上げる予定です。どうぞお楽しみに。