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 先日、電気通信大学が日本ラッドという企業とビッグデータ分野で提携とのニュースがあった。同大教授の吉永努氏が持つFPGAによるデータベース高速化技術を、SIer(システム構築企業)である日本ラッドが技術導入し、企業のエンタープライズシステム向けに提案していくのだという。

 FPGAは従来、携帯電話基地局などの通信機器、ネットワーク機器、テレビといった機器に組み込み用途で利用されてきたが、ここ数年、データセンターの汎用サーバーにFPGAを導入し、ユーザーのアプリケーションを高速化しようという動きが活発になっている(関連記事)。

 こうした動きは当初、米国が先行していたが、最近は日本でも事例が出てきている。一部の証券会社が数年前から株式などの自動高頻度取引(HFT)にFPGAを利用しているほか、デジタル広告のリアルタイムビッディング(RTB)プラットフォームを手掛けるマイクロアドが2015年1月からKVS(key-value store)の高速化にFPGAを利用し始めた(関連記事)。

 日本ラッドはSIerであり、今回の電通大との提携そのものがFPGAの採用事例という訳ではないが、今後、既存顧客などにFPGAの活用を提案していくという。

 企業向けシステムにおいてFPGAをアクセラレーターとして使うというと、米IBM社の「Netezza」という技術を用いたアプライアンス(専用サーバー)が著名である。元々は、米Netezza社の製品で、2010年11月にIBM社が同社を買収。現在は「PureData System for Analytics」という名称になっている。