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これからの日本を救うのは…

イラスト:ニシハラダイタロウ
イラスト:ニシハラダイタロウ
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 対して、浮世離れした研究者の研究テーマは、短期的な成果を挙げる必要はない。むしろ、急いては事を仕損ずるとばかり、慎重に検証を重ねながら取り組むのである。

 中には、いつ結果が分かるか、それも分からないと公言するような研究者もいて、それを認める研究所もある。さすがに、いくら時間を使ってもいいと言う研究所はないと思うが、基礎なのだからと、時間軸的に言えば、企業のそれとはケタ外れに悠長であることは間違いない。

 要するに、このように研究テーマや研究に取り組む環境も浮世離れしている訳で、ここが一般的な企業における研究開発テーマと、趣が大いに異なるのである。

 この違いに、私は大いに期待しているのである。

 つまり、一般的な多くの企業にはやりたくても出来ない研究を、浮世離れした研究機関ならやれるし、やっているのではないか、そう考えているのである。

 そして、そのような研究が、実は、浮世離れした分だけ、特段の付加価値があるのではないかと思うのである。

 言い方は悪いが、目先の利益をあげるしかない企業と比べて、環境もテーマも浮世離れしている研究機関が、これからの日本を救うのではないかと、本気で思うようになったのだ。

 少年のような目をした純真無垢な研究者や、仙人のように達観して(笑)、何があっても動じない胆の座った研究者がそこにいるのである。

 いずれにしても、競争に疲れ、アイデアも縮みがちな一般企業の研究開発者と明らかに違う発想で、大らかに研究開発を進めているのである。