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 ホンダは、2輪・4輪・汎用を合わせ、世界一のエンジンメーカーだ。そこから、ホンダの企業メッセージは、「The Power of Dreams」となる。

 ホンダ「S660」のエンジンは、「Nシリーズ」で搭載されている660ccの直列3気筒ターボを基にしているが、装備されるターボチャージャーの応答性を良くし、最高回転数を高め、スポーツカーらしいエンジン特性を与えた。

 そして、S660のために開発された6速MT(手動変速機)との組み合わせで運転すると、軽自動車の最高出力である47kW(64PS)を使い切って走らせる喜びを実感できる。登録車では、最高回転数までエンジンを回して走る機会はスポーツカーといえども限られるし、軽自動車といえどもエンジンを最高回転数まで回して使おうにもほとんどがCVT(ベルト式無段変速機)で、そんな気は起きにくい。

 最近の他社の例では、スズキ「アルト」の「ターボRS」が5速AGS(Auto Gear Shift)で、こちらもエンジン性能を使い切る面白さがある。ただ、シングルクラッチ式の自動MTの中では変速の応答がいいスズキのAGSだが、やはりMTの自在さには一歩譲るところだ。

 S660は、そういう「ここがこうであったら…」という気持ちを残させない小気味よさがある。

廉価版のβグレード6速MT車で、十分走りに満足した
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