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今、FMEAを学ぶ日本メーカーの技術者が増えていると語る國井氏
今、FMEAを学ぶ日本メーカーの技術者が増えていると語る國井氏
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──FMEAはどんな感じで学んでいくんですか。

國井氏:故障の名前を書いて、それが来月出す製品にどのように生かされているかを見るのがFMEA。過去のトラブルの解決策を、次に出す製品にきちんと生かせているか否かをチェックするのがFMEAの本来の目的なんです。

 例えば、製品が電子レンジとすると、まず、部品に分けていきます。前面ドアの部品、加熱部品、シール部品…と。電子レンジの前面ドアを開けますね。そして、食品を入れた後、バチンとドアを閉めてから電磁波が出る。電磁波は人間の身体に良くない。それなのに、インターロックスイッチが入らない。その原因は、スイッチが変形したから。それは、設計にマージンレスがあったからだ。そのために、電子レンジが止まってしまう。

 つまり、[1]部品に分ける、[2]過去のトラブル(故障モード)を持ってくる、[3]それがどのような原因かを分析する、[4]故障の影響(結果)を書く、[5]発生頻度や影響度合い、危険度合いなどを点数で評価し、最後に[6]技術者で議論して設計的結論と判断をまとめる。[5]までが過去の評価で、次に新たに市場に出す製品の設計をどうするかを決めるのが[6]。みんなで議論するわけ。ほら、もう分かった(笑)。

──そうですね。FMEAのフォーマットに従えばよいだけのようですね。

國井氏:そうです。とても簡単でしょう?

──こういうトラブルがあったよね。では、次の製品では出さないようにするにはどうしたよいか。それを[6]の部分で判断するわけですね。

國井氏:そう。トラブルを繰り返したら技術者の恥だよね、と。だから、技術者みんなで議論する。ここが大事。1人でやったらダメなんです。でも、ここまではFMEAの基本。私の青春時代(昔)なら、これで良かった。ところが、今は基本だけでは足りません。

 最近、「想定外のトラブル」ってよく聞くようになったよね? これを想定内にしなきゃならない。今は、トラブルを想像しなければならない時代になったんです。