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 防衛産業について北米で政府予算の大幅な削減が行われたが、防衛産業の市場規模は年平均成長率(CAGR)約2.8%で成長している。それに加えて、商業向けの航空宇宙産業は今後数年の間、大きく成長するとみられている。これは、例えばBRICs各国での航空機の開発や仏Airbus社と米Boeing社の増産によるものだ。

 高性能ジャイロセンサーと慣性計測ユニット(IMU:inertial measurement unit)の市場が、大きく成長する可能性が高まってきた。この市場は、防衛と航空宇宙といった用途に“支配”されてきたといって過言ではない。だが、過去数年の間、この状況は徐々に変化してきた。防衛産業と航空宇宙産業は、高性能ジャイロセンサーやIMUの市場を明らかにけん引しているが、こうした既存の流れを変えるMEMS革新が商業向けの航空宇宙分野と産業機器分野に新たな流れを生み出している。

 「More than Moore」の市場調査・戦略コンサルティングを手掛けるYole Developpement(以下、Yole)では、このグローバルな市場において、さらに力強い成長が近々起こることを予想している。それは次の2つの要因による。

 第1に、防衛と航空宇宙において、米国と欧州の市場は安定している一方、多くの新たな計画が中国やロシア、ブラジル、そして中東で始まっていることである。これらによって、高いレベルの需要が生まれるとともに、非米国企業にとって非常に強い追い風が吹くであろう。なぜなら、こういった国々の中には国際武器取引規制(ITAR:International Traffic and Arms Regulation)のルールによって米国製の製品を使用できない国があるからだ。

 第2に、低コストの新たなMEMSがIMU市場の成長を加速させ、防衛から産業機器用に至るまで多くの新たな用途を生み出していることである。例えば、農業ビジネス用の無人航空機(UAV:unmanned aerial vehicles)や自律型自動車、そして複数の軍事・宇宙・産業機器におけるプラットフォームの安定化用途だ。

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