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Trickey (c) Wargaming.net
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 日経エレクトロニクス最新号(2015年5月号)で、大学での研究成果を生かすかたちで起業したベンチャーの特集を執筆した。紙とインクで作る安価な農業用センサー、臓器を作る3Dプリンター、マイクロ波を用いた低消費電力な化成品製造技術などユニークな技術が目白押しで、取材する際も、記事を書くときも楽しかった。中でも印象に残ったのが、授業の課題で作った電子機器を商品化するために、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で出資を募った2人の東大生の話だ。

 彼らの話を紹介する前に、東京大学における起業家の教育や支援策について紹介したい。ここの産学連携本部では、同大学の学部生や院生、ポスドクなどを対象に、起業について学ぶ「アントレプレナー道場」を2004年から実施している。

 2013年度からは東京大学の学生や卒業生などが立ち上げて間もないベンチャー、いわゆるスタートアップを対象に、「TODAI TO TEXAS(TTT)」というプログラムを始めた。電子機器のプロトタイプを作ってデモし、審査を通過した数チームを、毎年春に米国テキサス州で開催されるイベント「SXSW(South By Southwest)」に出展させている。SXSWの出展に必要な渡航費や宿泊費を負担する他、出展に向けた各種支援を行う。

 2014年度のTTTでは、東京大学 工学部電気電子工学科と協力。同学科の学部3年生向けの授業「電子情報機器学」で学生が作った電子機器(通称「ビックリドッキリメカ」)のうち、最優秀作品を2015年3月の「SXSW 2015」に出展した。

 その最優秀作品が、冒頭で紹介した二人の学生、小川徹氏と城啓介氏が開発した、カスタマイズ可能なキーボード「Trickey(トリッキー)」である。学生が作ったものとあなどるなかれ。Trickeyは、綿密な計画の下に作られた“商品”と言って過言ではない。