
識者が指南、スキルアップの勘所
目次
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電気電子工学出身でなくても、アナログは使いこなせる
「実践的アナログ回路設計のコツ」の講師、中谷隆之氏に聞く
エレクトロニクス技術を必要とする分野が、自動車、ロボット、医療、農業へと広がっている。それとともに、これまでエレクトロニクスを本格的に学んだ経験を持たない技術者が、新しい仕事で、アナログ回路設計に初めて接する場面が増えている。必ずしも電気電子工学出身ではないが、新たにアナログ回路設計に携わるようにな…
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「なぜなぜ分析」で不具合の真の原因を元から絶つ
ワールドテック講師の皆川一二氏
「製品の不具合を対策したのに再発させてしまった」「さまざまな対策を施しているのに、不具合件数が一向に減らない」…。日本メーカーの多くの技術者が今、こうした悩みを抱えている。この悩みに応えるのが、再発防止策である「なぜなぜ分析」だ。問題の本当の原因である「真因」を追究して対策を施す。「技術者塾」にお…
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自動車やロボットへ利用が広がる三次元計測のポイント
「三次元計測入門」の講師、日浦慎作氏に聞く
工場の自動化や造形デザインの分野で広く用いられてきた三次元計測が、最近、新たな分野で利用されるようになってきた。自動車の衝突軽減ブレーキや自動走行、ゲーム機・家電機器等のジェスチャー操作、家庭用ロボットのための視覚センサーなど、我々の生活空間での利用が進みつつある。この三次元計測の入門講座を、日経B…
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安定動作する電源を得るコツはどこにあるのか
「電源制御と主回路の定式化手法」の講師、九州工業大学大学院の安部征哉氏に聞く(2)
最適な電源システムを構築するために必要な知識、それは電源の制御理論――。スイッチング電源制御設計の基礎を効果的に学べるセミナー「電源制御と主回路の定式化手法」の講師を務める、九州工業大学大学院 生命体工学研究科 准教授の安部征哉氏はこう語る。前回の安部氏へのインタビューでは、制御理論を熟知する重要性…
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「公差設計」を学ぶ技術者が増えている理由
プラーナー会長 栗山 弘氏
生産に加えて設計のグローバル化が加速する中、図面に記載された公差(寸法などに関する許容差)情報の重要性が増している。公差により製品の品質やコストは左右されるからだ。ところが、最近、図面に記された公差の「質」がいつの間にか低下し、それに起因するトラブルが多発している。
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制御理論を熟知し、スイッチング電源を自在に設計せよ
「電源制御と主回路の定式化手法」の講師、九州工業大学大学院の安部征哉氏に聞く(1)
今回、「技術者塾」では電源の制御理論を踏まえ、スイッチング電源制御設計の基礎を効果的に学べるセミナー「電源制御と主回路の定式化手法」を企画した。同セミナーの講師を務める九州工業大学大学院 生命体工学研究科 准教授の安部征哉氏に、制御理論を熟知する重要性などを聞いた。
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本格化したソフト開発のISO 26262規格にきっちり応える
ビジネスキューブ・アンド・パートナーズ シニアディレクターの田渕一成氏
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まず理屈に従い机上で考える、成功するアナログ技術者の定石
アナログ技術連続講座を監修する群馬大学 教授 小林春夫氏が語る企画の意図(5)
デジタル時代に最も重要な技術は、アナログ技術である――。「技術者塾」で実施中のアナログ設計連続講座を監修いただいた群馬大学 教授の小林春夫氏は冒頭の言葉を掲げ、デジタル機器時代全盛であってもアナログ技術は極めて重要と語る。こうした一見逆説的な発想はアナログ技術にとどまることなく、技術者としてさまざま…
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トヨタの品質改善力には理由がある---実践的な方法を教えます
PAQコンサルティング代表 山本康司氏
「改善といえばトヨタ」と言われるほど、同社の改善力は高い。その秘密は、まず改善の本質をしっかりと押さえていること。その上で、問題解決の手順としかるべきツール(QC7つ道具)をきちんと活用していることにある。これにより、自らの手で、仕事の方法や職場運営について満足できるやり方に改善しているのだ。「技…
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EDAツールを効果的に使う勘所はどこか?
「高精度自動集積回路設計のためのシリコントランジスタモデリング」の講師、青木均氏に聞く
アナログ回路設計において頻繁に使われるEDAツール。しかし、設計の際に問題が生じることが散見されるという。設計した回路のシミュレーション結果が試作回路の特性と大きくズレてしまったり、シミュレーションスピードが遅くなったりしてしまうのだ。最も大きな原因が、シミュレーションに用いる能動素子のデバイスモデ…
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ブラックボックス化する測定器、使い切れていますか?
「電子計測入門(基本測定器編)」「電子計測入門(実践計測編)」の講師、小室貴紀氏に聞く
電気的な現象は、人間の五感では直接捉えることができない。設計・製作した回路が正しく動作しているかどうかは、測定器による評価によって初めて把握できる。測定器を正しく使えなければ、設計した通りに回路が動いているのかを把握できないし、回路内で問題が生じていたとしても状況を把握できない。見方を変えると、測定…
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シミュレーションのモデルを理解し、設計力に差を付ける
アナログ設計連続講座を監修する群馬大学 教授 小林春夫氏が語る企画の意図(4)
日経BP社が企画したアナログ設計連続講座についての本連載4回目で取り上げるのは、「高精度自動集積回路設計のためのシリコントランジスタモデリング」である。本連続講座を監修した群馬大学 教授の小林春夫氏によれば、アナログ回路を設計するときに実行するシミュレーションにおいて、シミュレーションのモデルを理解…
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「まず人間を知る」、触覚技術の活用術
「触るインタフェース(基礎編)」の講師、梶本裕之氏に聞く
触感提示装置が「MacBook」に採用されるなど、新しいインターフェース技術の応用展開が加速している。従来の視聴覚提示にとどまらず、触覚に代表される多様な感覚を提示することへのニーズが高まっている。日経BP社の技術者塾「触るインタフェース(基礎編)」(2015年8月5日開催)で講師を務める梶本裕之氏…
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自動車業界で対策急務の化学物質管理----2020年に必達の世界目標
さがみ化学物質管理 代表取締役 林 宏氏
化学物質管理規則が年々厳しくなっている。対象が広がり、従来は化学品に限られていたが、現在では最終製品である成形品まで含まれるようになった。そのため、自動車や自動車部品での対応が必須になっている。「技術者塾」において「自動車、自動車部品に要求される化学物質管理規則への対応」〔2015年7月6日(月)…
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自動運転、IoT、人工知能、いずれにも必須のMEMS技術
東北大学 大学院工学研究科 バイオロボティクス専攻 教授の田中秀治氏
「MEMS(微小電子機械システム)」への注目度が高まっている。自動運転やIoT(Internet of Things、もののインターネット)、人工知能やディープラーニングといった、現在ホットな技術分野の実用化に伴い、MEMS技術で造るセンサーの需要が増すと予測されているからだ。米国では2023年ま…
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「触覚」が製品の価値を決める
「触覚テクノロジーによる価値創出」の講師、田中由浩氏に聞く
我々が何かに触れた際に感じる「触覚」が、製品の価値や生活の質を引き上げる。機器開発においても感性に訴えることが重要になっており、製品の触り心地や操作性の評価・設計に対するニーズが高まっている。日経BP社の技術者塾「触覚テクノロジーによる価値創出」(2015年7月14日開催)で講師を務める田中由浩氏に…
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素子レベルの特徴をつかみ、アナログ設計のスキル向上へ
アナログ設計連続講座を監修する群馬大学 教授 小林春夫氏が語る企画の意図(3)
日経BP社が企画したアナログ設計連続講座についての本連載3回目では、「アナログ回路用MOSFET」を設けた狙いや受講効果を紹介する。今回も、監修者である群馬大学 教授の小林春夫氏に語ってもらう。同氏の経験によれば、MOSFETの挙動を基本的なところから理解することで、アナログ回路の設計スキルが格段に…
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電磁波の挙動を“目に見えるがごとく把握できる”が鍵
「高周波伝送回路とスミスチャート・Sパラメータの実践活用」の講師、黒木太司氏に聞く
高周波回路を設計する術を身に付けるには、電磁気現象の物理的イメージと導出された数式の物理的な意味を理解することが重要になる。セミナー「高周波伝送回路とスミスチャート・Sパラメータの実践活用」では「大学学部2年生レベルの学力で高周波伝送回路の本質をマスターする」ことを目標に掲げ、スミスチャートを活用し…
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今、モーターとインバーター制御を極める理由
静岡理工科大学大学院 理工学研究科 教授 やらまいかエデュケーションサイト長、創造工学センター長の高橋 久氏
製品の高機能化に伴い、モーターとインバーターを搭載する機会が増えている。技術も進化しており、高効率・高性能な制御技術がどんどん採用されている。こうした中、モーターとインバーターをうまく使いこなすことを求められる技術者は増える一方だ。「技術者塾」において「決定版!モーター・インバーターの基礎と制御」…
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マクスウェルの方程式は簡単
「アンテナ設計の基礎」の講師、根日屋英之氏に聞く
電磁気学の教科書には、電磁気学の基礎となる方程式として、マクスウェルの方程式が出てくる。前回に続いて、日経BP社の技術者塾で「アンテナ設計の基礎」を教える根日屋英之氏(アンプレット 代表取締役社長)に、マクスウェルの方程式を理解するためのポイントを聞いた。