
識者が指南、スキルアップの勘所
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基礎を踏まえれば、高周波回路設計は怖くない
「Sパラメータ活用道場」の講師、天川修平氏に聞く
電子回路や電子部品の特性評価で使われるSパラメータ――。マイクロ波やミリ波など高周波回路の設計を進めるとき、設計者にはSパラメータに対する理解の深さが問われる。だが、「Sパラメータを十分に理解するのは難しい」という声も多い。こうした難解なSパラメータの基礎から具体的な使い方まで、日経BP社が開催する…
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教科書を読めば、アナログ回路は理解できるのか?
アナログ設計連続講座を監修する群馬大学 教授 小林春夫氏が語る企画の意図(2)
日経BP社が企画したアナログ設計連続講座について紹介する本連載2回目は、最初の講座である「CMOSアナログ回路入門」について、監修者である群馬大学 教授の小林春夫氏に企画の意図や効果を聞いた。同氏によれば、アナログ回路を理解するには、教科書を読むだけでは不十分という。アナログ回路設計でスキルアップを…
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データセンターの消費電力を50%削減
「データセンターの省エネ技術」の講師、杉田正氏に聞く
データセンターやサーバールームでは、大量の電力が消費されている。日本におけるデータセンターは全国で使用する電力の約1%を消費している。全世界を見ると、2018年にはすべての電力の3%をデータセンターが消費するという予測も出ている。このようなデータセンターの消費電力を過去10年で50%まで低減させた成…
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自動運転車、決め手はセンサー情報処理アルゴリズム
「自動車の市街地走行に向けたセンシング技術」の講師、菅沼直樹氏に聞く
ハンドルやブレーキペダルを持たない自動運転車が、未来の自動車として世界中で話題となり、世界各国で開発競争が激化している。これらの自動運転技術で活用されるのが、さまざまなセンサーから得られた情報を統合的に処理した、センサーフュージョンだ。単一のセンサーでは得られない高度な認識機能を実現できるのが特徴で…
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電磁気学の「複素表示」や「オイラー表記」を理解するコツ
「アンテナ設計の基礎」の講師、根日屋英之氏に聞く
電磁気学を理解することは、交流や無線通信を扱う上で欠かせない。前回は、日経BP社の技術者塾で「アンテナ設計の基礎」を教える根日屋英之氏(アンプレット 代表取締役社長)に、電磁気学を理解するための極意や、波動方程式の理解のコツを聞いた。今回は、電磁気学でよく使われる「複素表示」と「オイラー表記」につい…
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「創造的な仕事には、基礎力が不可欠です」
「回路設計者のための数学」講師の杉本泰博氏が語る、数学を学ぶ意味(2)
「今だからこそ、数学などの基礎力が技術者にとって重要なのです」。日経BP社が開催している技術者塾の数学コース(6月1~2日に実践編を開催予定)で講師を務める杉本泰博氏は、こう言い切る。杉本氏は、東芝で20年近くにわたり半導体の実務を経験し、現在は中央大学 理工学部で教鞭を執る。なぜ今、数学なのか、…
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電磁気学は恐れるに足らない
「アンテナ設計の基礎」の講師、根日屋英之氏に聞く
波動方程式、オイラーの式、マクスウェルの方程式――。電磁気学を理解することは、交流や無線通信を扱う上で欠かせない。しかし、いくら教科書を読んでも、理解することはなかなか難しい。さまざまな数式や方程式を前にして、ただひたすら暗記に頼った読者も多いだろう。この電磁気学を、一般的な教科書とは異なるアプロー…
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アナログ技術は機器の差異化に不可欠な要素
アナログ設計連続講座を監修する群馬大学 教授 小林春夫氏が語る企画の意図(1)
日経BP社は技術者塾において、アナログ技術を基本的なところから理解できることを狙った連続講座を企画した。監修したのは、日本においてアナログ技術で一目置かれる、群馬大学 大学院 理工学府(電子情報部門)教授の小林春夫氏である。監修者である小林氏に、アナログ設計連続講座を企画した意図や効果を聞く。
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「数学が分かれば、もっと仕事ができる」
「回路設計者のための数学」講師の杉本泰博氏が語る、数学を学ぶ意味(1)
日々の仕事で論文を読んだり、実験や解析を進める中で、数学の知識不足を痛感した経験を持つ技術者は多いのではないだろうか。一方、学生時代に数学を学んだものの、目的が明確でないために学習に身が入らず、中途半端な学習に終わってしまったと感じている技術者も少なくないだろう。