旬(しゅん)という言葉がある。魚や野菜、果物などがよくとれて、味の良い時期のことである。転じて、物事を行うのに適した時期を言うこともある。

 そして、旬を外すと食べ物は不味くなり、物事は上手くいかなくなるようだが、どうも、自慢話を言う場合にも旬があるのではないかと思うのである。

 選挙が近くなると、立候補する政治家は決まって自らの業績を、これでもかとまくしたてる。まるで、自分だけが手柄を立てたとばかりに、何の事はない、税金を使って作った箱もの施設や、当たり前の行政サービスを誇らしげに喧伝する。

 要するに自慢話を誇示しているのだが、ちょっと待て。その話、一体、いつの事なのかと聞きたくなるような昔話だから嫌になる。

 業績を誇示することや自慢話をするのは政治家だから仕方ない。しかも、言わずには選挙が危ういとしたら、それはそれでよしとしよう。しかし、余りにも古い話ではシャレにならない。自慢話にも旬があるのではないかと思うのだ。

 しかし、自慢話の旬のこと、それは政治家だけのことではない。ビジネスの世界でも同じことがあるようだ。旬を外れた自慢話なんて聞きたくもないが、聞きようによっては良いこともある。自慢話にも色々あるが、旬を見極めると、案外、学ぶこともあるようだ。