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データセンターやサーバールームでは、大量の電力が消費されている。日本におけるデータセンターは全国で使用する電力の約1%を消費している。全世界を見ると、2018年にはすべての電力の3%をデータセンターが消費するという予測も出ている。このようなデータセンターの消費電力を過去10年で50%まで低減させた成果について、日経BP社が開催する技術者塾で紹介してくれるのが杉田正氏である。2015年6月19日開催のセミナー「データセンターの省エネ技術」で講師を務める杉田氏に、データセンター省電力化の動向や技術的ポイント、セミナーの受講効果などについて聞いた。

――データセンターの省電力化が喫緊の課題だとする根拠は。

杉田氏
杉田正氏(LXスタイル CEO/産業技術総合研究所 情報技術研究部門 テクニカルスタッフ)

 データセンターの消費電力は現在、世界で利用される全電力の2%を占めています。日本においても、東京都の総電力の約10%に達するとされています。誰もが「そんなに使っているのか?」と思う状況なのです。

 そこで、6月19日開催のセミナー「データセンターの省エネ技術」では、海外で先行する大手クラウド会社の省エネルギーデータセンターの仕組みや技術、日本における「データセンター電力半減」の成果などを紹介し、省エネルギー化技術の方向性を示します。

――データセンターの省電力化は、今後ますます必要とされるようになるのでしょうか。

 スマートフォンの普及によって、Webサイトの閲覧、SNS、ゲーム、地図アクセスなど様々な便利なサービスを、個人がモバイル端末で利用できる時代になりました。スマートフォンは常にデータセンターと通信しながらサービスを提供する高度な端末です。データセンターからの支援なしに、高い利便性は提供できません。今後は、人工知能技術などで利便性をさらに向上させる取り組みが加速するでしょう。これは、さらなるデータセンターの消費電力増加を招くと予想されます。

 新しい産業になると言われるIoT(Internet of Things)やロボット産業もデータセンターとの関係は深く、データセンターのサーバー処理能力がシステム全体コストに影響します。当然、データセンター省電力化は重要な技術となります。