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――データセンター省電力化のキーポイントを教えてください。

 データセンターの設置場所は「寒い場所」という過去の記憶が、電力を浪費している主原因と考えています。

 データセンターは「サーバーを運用する場所」であり、人が快適に居住できる温度に冷却する必要はありません。サーバー最大稼働温度は、すでに全メーカーが40℃以上に対応しているため、日本の気候では冷却する必要はありません。

 ただし、サーバーから発生する熱はサーバー室外に排気しなければならず、「発生する熱をどのように少ない搬送力で運ぶか」が省電力化のキーポイントになります。6月19日のセミナーでは、効率の良い外気導入方式や、ホコリなどが入らない間接外気導入方式を詳細に説明します。

――セミナーで、特に力点を置いて説明する内容は。

 「冷却する」から「熱を搬送する」という“ポリシー変換”によって大幅な省電力化が可能であることを、説明します。「どれくらい省電力化されるか」について、電気代を試算して具体的に説明することで、理解を促したいと考えています。

――セミナーには、どのような方々に参加いただきたいですか。

 サーバーを並列で使う技術が向上し、ますますデータセンターの消費電力や電気代が上昇すると見込まれます。こうした時代にどう対処するか悩んでいる方々や、「熱を搬送する」技術を持つ企業の担当者の方々にご参加いただいて、データセンターを省電力化できる製品を企画していただければ思います。

――セミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けることができるのか、ご紹介ください。

 講演では、過去からのデータセンター省電力化手法を広範囲に理解していただき、今後のデータセンターにおけるサーバー増加に対応する省電力化製品を企画できるように説明いたします。