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アクアビット代表取締役チーフ・ビジネスプランナーの田中栄氏
アクアビット代表取締役チーフ・ビジネスプランナーの田中栄氏
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──未来の産業の形がこう変わると田中さんが解説して、受講者はどのような反応を示すのでしょうか。

田中氏:「もう業態を変えなければダメですね」とか「稲妻に撃たれた」といった表現をする人もいました。しかも、現在は利益をしっかり稼いでいる大手企業ほど危機感を覚えているようです。

 ある大手メーカーの会長から依頼を受け、未来予測レポートの内容を、会長以下ほぼ300人の幹部を集めてそのメーカーで講演しました。2週間後にアンケート結果が出て報告を受けたところ、8~9割は「目からうろこだ」という反応でした。ところが、このアンケート結果を見た会長はこう言いました。「正直、今回の話を聞いて驚くようなことはなかった。だけど、これだけ優秀な学校を出た優秀な人間を集めたはずなのに、あの話を聞いて皆が驚いたと言ったことに対して、私は一番驚いた」と。

 私は未来予測レポートで驚かせたいわけではありません。むしろ、それでは困るくらい。未来が変わることは前提に、「ではどうするか」を考えてもらうことが目的だからです。ところが、現状ではほとんどの会社がそれ以前の問題なのです。だから、今後の戦略を考えるといった水準にありません。今、既存の産業にいる企業が、置かれている状況を客観的に見られているかといったら、見えているとはとても言えない。

 未来予測の目的は、未来そのものを考えることで、その中で自分たちが何をするかという意思を決めてもらうことなのです。未来予測レポートはあくまでも土台にすぎません。