開発型の秘書もいるのだ!
昔、あるクライアント(一部上場の大企業)の秘書の方と話したことがある。最初私は、この方は重役秘書だから、会社の外に向かって何かをしている事はないと思っていた。しかし、それは大間違いで、ほとんどの仕事が外から来るお客様との対応に追われて、毎日が楽しくて仕方ないと言うのであった。
ただし、同じ秘書課の同僚でも、重役のスケジュール管理だけをやっていると、内向きになってしまい、面白くも何ともなくなるそうだから、やはり、外に向くのがいいのである。
ちなみに、この秘書(女史)は、自分が考案した応接室の管理システム(来客の重要度や優先度によって部屋を選択する仕組み)を知財化して出願したと言うのだから、何と開発型の秘書だと、大いに感動したのである。
要するに、人間の性分というか性向は、そもそもが本能的に外に向いているのではないかと思うのだ。そして、仕事とは、どんな状況や環境にあっても、外に向くかどうかで面白さが決まるということではないだろうか。
そうして、それが会社の原動力ということではなかろうか。
こうして考えると、開発とは、まさに外に向く仕事の極みではあるまいか。そもそも開発という言葉も、開いて発すると書くのである。
さあ、全ての仕事を外向きにしよう。そしてその先にいるお客様をしっかりと見つめよう。そうすれば、どんな仕事も開発に通じるのである。
人事も経理も総務も営業も開発も、みんな外に向けば、会社は面白くなって、活性化するのである。
ところで、私の会社はどちら向きか? う~ん、そう言われると答えようがない。なにしろ、私はずっと外にいて、会社の内にいるのはほとんどないからである。
えっ、社長が会社にいないなんて、大丈夫かって? それは大丈夫。だって、超・外向きの秘書がいるのである。
