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開発型の秘書もいるのだ!

 昔、あるクライアント(一部上場の大企業)の秘書の方と話したことがある。最初私は、この方は重役秘書だから、会社の外に向かって何かをしている事はないと思っていた。しかし、それは大間違いで、ほとんどの仕事が外から来るお客様との対応に追われて、毎日が楽しくて仕方ないと言うのであった。

 ただし、同じ秘書課の同僚でも、重役のスケジュール管理だけをやっていると、内向きになってしまい、面白くも何ともなくなるそうだから、やはり、外に向くのがいいのである。

 ちなみに、この秘書(女史)は、自分が考案した応接室の管理システム(来客の重要度や優先度によって部屋を選択する仕組み)を知財化して出願したと言うのだから、何と開発型の秘書だと、大いに感動したのである。

 要するに、人間の性分というか性向は、そもそもが本能的に外に向いているのではないかと思うのだ。そして、仕事とは、どんな状況や環境にあっても、外に向くかどうかで面白さが決まるということではないだろうか。

 そうして、それが会社の原動力ということではなかろうか。

 こうして考えると、開発とは、まさに外に向く仕事の極みではあるまいか。そもそも開発という言葉も、開いて発すると書くのである。

 さあ、全ての仕事を外向きにしよう。そしてその先にいるお客様をしっかりと見つめよう。そうすれば、どんな仕事も開発に通じるのである。

 人事も経理も総務も営業も開発も、みんな外に向けば、会社は面白くなって、活性化するのである。

 ところで、私の会社はどちら向きか? う~ん、そう言われると答えようがない。なにしろ、私はずっと外にいて、会社の内にいるのはほとんどないからである。

 えっ、社長が会社にいないなんて、大丈夫かって? それは大丈夫。だって、超・外向きの秘書がいるのである。

開発の鉄人”ことシステム・インテグレーション 代表取締役の多喜義彦氏は、これまでに3000件の開発テーマの支援に携わり、現在も40社以上の技術顧問などを務めている(システム・インテグレーションの詳細はこちら)。「リアル開発会議」では、多喜氏を指南役に、オープンイノベーション型の新事業開発プロジェクトを開始する(詳細はこちら)。