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 パワーエレクトロニクス業界は、対照的な状況に直面している。一方では、移動手段(自動車、列車、2輪車など)の電動化、さらに電力網や都市(住宅やビルも含む)の“スマート化”がパワーエレクトロニクス業界にとって成長の原動力になり、そして業界のルールを変える要因になっている。もう一方では、市場全体としては過去3年間にわたって衰退してきた状況から抜け出そうとしている。

 2014年、パワーエレクトロニクスに用いるデバイス市場は8.2%成長し、115億米ドルに達した。この数値は、2014年がパワーエレクトロニクス業界にとって復活の年だったことを意味している。そして、パワーエレクトロニクス市場は2014年から2020年まで、年平均成長率(CAGR)6.9%で拡大を続けるであろう。成長のけん引役になるのが、車載機器と太陽光発電用パワーコンディショナー、そして産業用モーター駆動装置である。

 デバイスの種類で見るとパワーモジュール、厳密にはIGBT搭載のパワーモジュールが最も伸びるとみられる。IGBTモジュール市場は2014年から2020年にかけて、CAGRで10.3%もの成長が見込まれている。一方、ディスクリート部品の同期間におけるCAGRは5.1%と推察される。IGBTモジュールの需要の伸びは、効率と熱管理の点において全体的に性能が向上したことによる(詳細は、Yole Developpementが2015年2月に発行したレポート「Status of the Power Electronics Industry(パワーエレクトロニクス業界の状況)」を参照)。

 中でも、小型製品に対する需要が増え続けている。それ故に、いくつかの業界において水平統合と提携が必須になった。デバイス単体ではなく、モジュール全体や機能のことを考慮する必要性が増したからである。

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