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光学技術者を募集している点に注目


 むしろ、「横浜R&Dセンター立ち上げ要員」と明記して募集している光学技術者に注目したい。「光学部品の研究開発だけではなく、評価、改善、そして量産技術を構築できる技術者」を募集しており、具体的には、光学部品プロセス、精密部品成型、メカ設計、精密測定、光学部品パッケージおよび評価、製造自動化などと幅広い。たぶん今後、他の技術分野でも同様な募集を続々とするのではないだろうか。日本の伝統的な企業とは異なり、研究開発と量産を分離せず、シームレスにつなごうとしている。

 (1)これから想像されることは、今、先進企業が採用し始めているプロダクト・ライフサイクル:マネジメント(PLM)手法を取り入れて、先端部品の企画、研究開発から試作、(委託)量産、さらには販売、再生リサイクルに至るまで一気通貫にサプライチェーンを構築して、タイム・トゥー・マーケットの短縮やコスト削減を狙っているということだろう。文字通りサステイナブル・スマート研究センターの実現だ。半導体を含む他の部品についても同様な募集を掛けてくるだろう。

 日本は、Apple社が欲しがっている機能材料や部品や製造自動化ツールの宝の山である。日本に進出し, 自らも部品や要素技術開発、さらには量産技術開発に乗り出せば、新製品のタイム・トゥー・マーケットを短縮できる。