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 家を建てたり家具をつくる時、木材を使うことが多い。この時、使用する木材の板取りが重要だ。板取りとは、原木から板を切り出す時に、年輪の目に対してどのような角度で切り出すか、ということだ。

 それによって、材木となる板表面の木目(もくめ・材木の模様)が決まり、切り出し角度の違いで、木目のみならず、板の強度などにも影響を与えるのである。

 そして、どうやら、この板取りと同じようなことが、開発にもあると思うのだ。つまり、開発を進めるとき、その考え方や構成要素に、柾目(まさめ)と板目(いため)といった、木目のような違いがあり、それで、開発の強度も違ってくるのではないかと思うのである。

 開発の強度と言うのも変かもしれないが、開発にも強弱がある。

 開発のコンセプトはまっすぐで分かりやすく、キリッとしているように見えても、後発の商品にあっさり負けたり、思わぬ欠陥や欠点が露呈したりして、もろく果てるものもあれば、はじめはスッキリしていなかったのに、発売したら、あれよあれよと売れていく強い商品もある。

 このようなことを、柾目と板目に置き換えて考えると、案外そこに、開発の強度にかかわる本質があるのではなかろうか。