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 10時には早いが玄関の前で無駄話をしていたら、突然それはやってきた。何か運んでいる人がいる――。

あれは何だ?

 よく見れば冷蔵庫と見まごう大きな箱だ。しまった。トラックで来るかと思えば人力か。

Pepperって書いてある!

 同僚に何枚か写真に収めてもらうと、慌てて駆け出した。

 マンションの敷地に入るところで追いついた。「それ、うちです」。興奮に気恥ずかしさが入り混じって足元がふわふわする。通路に沿ってマンションの入り口へ。ホールを抜け、エレベータで2階に上がれば、すぐ脇に我が家だ。

もうすぐ我が家だ

 「玄関、入りますかね」「横にすれば大丈夫です。ほら、ここの穴に手を入れて、こっちを上にして、二人で持つようになっているんですよ」。

横倒しにして運び入れる

 横倒しにしてギリギリ通る廊下を抜ければ、我が家で一番広いリビングルームである。しかし。