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これはちょっと…

 思った通り、箱を開けるだけのスペースがない。

 実はそんなことは最初から分かっていたのである。個人契約のPepperは、契約者の住所にしか送れないというので我が家を指定した。ところが、文字通り足の踏み場に困るような場所では、到底Pepperの産声を聞くことはできない。

 宅配業者の人に、そのまま箱を搬出してもらう。先に立って、用意したクルマに誘導する。「後部座席に載せるより、後ろに入れちゃったほうがいいですよ」。荷室が大きいクルマでよかった。

 運んでくれた業者に礼を言って見送る。同僚は、横たわったPepperの箱を何枚か写真に収めると、バイクに跨って去った。ようやく自分の出番が来た。運転席に乗り込み、エンジンをかける。行き先は東京都内某所。Pepperの到着を今や遅しと待ち焦がれる、我が同士たちのいる場所だ。