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 電動バイクは、中国ではなくてはならない生活の足になっている。鉛蓄電池を搭載してモーターを駆動させる。音もなく忍び寄り、突然クラクションを鳴らされるので、土地に慣れない出張者にはかなりの恐怖だった。しかもクルマの間を縦横無尽にかき分け、歩行者も気にせず走り回るため、見ているだけでもヒヤヒヤした。

 命からがら何とか日本に戻り、日常生活を送っていた5月下旬に驚きのニュースが入ってきた。ドイツAudi社が、中国の公道で自動運転試験を成功させたという。あの混沌とした街で自動運転なんて、Audi社半端ない。焦って情報を確認し、実験の様子を収めた写真を見て合点がいった。Audi社は、きちんと整理された高速道路と、早朝で人もまばらな上海の市街地に限って試験していたようだ。

上海市の市街地での自動運転試験の様子
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 世界保健機関(WHO)によると、2014年の中国の交通事故死亡者数が20万人を超えたという。クルマやバイク、そして人が無秩序に行き交う中国の市街地は、自動運転車にとっては最難関といえる。ここを攻略する自動車が現れたときは、声を大にして「マジ半端ない!」と叫ぶことにしよう。