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――触覚テクノロジーを活用する上でのキーポイントを、簡単に教えてください。

 触覚を利用したユーザーインターフェースの良さは結局、ユーザーの動作とコンピューターの情報提示とのラグの少なさにあります。ですから、高い応答性が重要となります。

 またこの分野では、視覚ディスプレーにおける液晶パネル(LCD)のように「ほぼ何でも提示できる」というデバイスは、まだ存在していません。従って、提示手段の性質を理解し、明確な目的に対して提示手段を選定する必要があります。

――セミナーで、特に力点を置いて説明する内容は。また、その理由は。

 先ほど「提示手段を選定する必要がある」と言いましたが、人間に関する基礎知識がなければ、提示手法の最適性は議論できません。そこで、通常の技術セミナーとは異なり、末梢の感覚器から心理物理学までのレベルで理解するための広範な知識習得を目指します。最適な提示手法は技術バランスによって変化しますが、人間に関する基礎知識は変化しないため、普遍的な知識が身に付くことになります。

 その上で、触覚・力覚・運動感覚に関して、ディスプレー設計のために必要な人間の触知覚特性の知見をまとめ、代表的な錯覚現象を紹介していきます。そして、これまでに提案されてきた触覚・力覚・運動感覚の提示手法を具体例とともに見ていき、さらに現在の応用事例と今後の可能性について議論します。

――セミナーには、どのような方々に参加いただきたいですか。

 触覚・力覚・運動感覚インターフェースの研究開発を始めるにあたって知見を整理したい方、スマートフォンなどのモバイル機器の新規技術を整理したい方、ゲームインターフェース開発に関わる方などに、ぜひ参加していただきたいと思います。

――セミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けることができるのか、ご紹介ください。

 先の質問に関連しますが、触覚・力覚・運動感覚に関する知覚メカニズムに関して、ディスプレー設計に必要な基礎的な知見を効率よく得ることができます。また、現在までに提案されている提示技術を整理することができます。以上から、触覚・力覚・運動感覚を用いた今後のインターフェース応用を考える準備ができると考えられます。