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デンソーの手術支援ロボ「iArmS」との共通点を考える

 Perioperative Care(周術期管理)。これは、手術の前後を通して患者への重点的な医療・看護が求められる時期を指す。

 前回のコラムで紹介したデンソーの手術支援ロボット「iArmS」との共通点を挙げるなら、一つはこの周術期で利用される新製品であること、もう一つはともに異業種のものづくり企業からの参入という点だ。さらには、ともに非医療機器ということもある。

 日本のものづくり技術が医療機器に反映されていないという声はよく聞く。だが、本当にそうだろうか。これらの2つの事例が示すのは、実はその反証かも知れない。

 医療や介護の現場で必要とされる機器群は、必ずしも法的に規制される「医療機器」とは限らない。それらの多くの機器が非医療機器であり、大手専門メーカーが手を出しにくいエリアでもある。じつは、この領域にこそ、異業種、中小企業、ベンチャーなどと呼ばれる企業がものづくり技術を武器に目指すべき広大なスペースが存在する。

 医療機器参入を希望するものづくり企業にとってのバリアが日本独特の「医療機器製造販売業」という業許可にあるといわれて久しい。それなら、非医療機器の領域で「足慣らし」という手もある。その意味においても、この分野からのスタートは、合理的な参入方法としても大歓迎といえよう。