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 もう一つ、エアウェイブの特徴はリアゲート開口部の大きさだ。まるで商用バンのように、大きく口を開ける。そして、ほぼリアバンパー下端からゲートが跳ね上げられるため、開口部の下端は荷物室の床と同じ高さで段差がない。荷物室の床そのものも地面から50cm強と低く、荷物室の奥行きも1m弱確保されている。リアサスペンションは、H型トーションビーム式で、荷物室へのホイールハウスの張り出しも極力抑えられており、四角く使いやすそうな荷物室が広がっている。


図3◎リアゲート開口部

 大型のガラスルーフと、大開口のリアゲートという、二つの大きな開口部をもつ車体は、開口部の周囲を閉断面構造で囲むことで剛性を確保している。このため、運転中に車体がたわむような感覚は全くない。ワゴン車を運転している感触ではなく、2ボックスカーや3ボックスセダン同様の、手ごたえのいい走りが得られ、運転を楽しめた。

 運転が楽しめる一因に、電動パワーステアリングの自然な感触もある。電動パワーステアリングは、ステアリングギアボックスのピニオン部にモータを取り付けた「インサイト」や「シビック」から継承される方式だが、今回はサスペンションジオメトリーの見直しなどで、よりよい感触の作り込みが行われた。

 その手法とは、キャスタートレールを大きめに設定するというやり方で、これはすなわち、先に発売されたトヨタ「ヴィッツ」と同じ考えによる。つまり、フロントタイヤからの情報をより多く入手することで、細かく制御を行い、モータによるアシストを的確にしようというのだ。自動車メーカーの別を問わず、電動パワーステアリングの完成度が一気に高まりつつあることを知ることができた。