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 エンジンは、1.5Lの一種類のみで、これにCVTが組み合わされる。1200kg前後という車両重量に対し、十分な動力性能を備え、爽快な加速をもたらす。GとL二つのグレードがあり、このうちLには7速シフトチェンジを可能にするマニュアルモードがある。その操作は、ステアリングのボタンスイッチをまず入れ、シフトチェンジはステアリングホイール裏のパドルシフトによる。そのレバー位置が、ややステアリング操作中の指に触れやすいのが少し気になった。


図4◎エンジンルーム
 
図5◎インパネ

 とはいえ、エンジンと変速機を一種類に絞り、グレードの別もわずかに二つという絞り込んだクルマ作りは、一つの自信の表れであり、初代オデッセイ誕生のときの機運を思い起こさせた。つまり、素直に感じるクルマの良さが、ヒットの予感を与えるということだ。

 タイヤには、静粛性が売りの銘柄が選ばれ、快適性をいっそう上質にしようとする意志もうかえがた。実際、後席に座っていてもタイヤ騒音が抑えられているのが分かる。いわゆる乗り心地においても、昨今ホンダ車に多くみられる、減衰を強く効かせた、弾むような感触が抑えられ、サスペンションストロークを活かした乗り味の良さが出ており、これも好感触だった。単に、大きなガラスルーフだけが特徴のワゴンではなく、本質のしっかり作りこまれた5ナンバー車として、狙い目の一台である。