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 ドイツBMW社は、第76回ジュネーブ・モーターショー(76th International Geneva Motor Show、一般公開日:2006年3月2日~12日)で、排気量3.0Lの直6スプレーガイデッド直噴ターボエンジンを発表した。


図1◎排気量3.0Lの直6スプレーガイデッド直噴ターボエンジン。

 搭載車種は4月に開かれるNYオートショーで発表される見込みで、発売時期も同時に明らかにされる模様。ジュネーブショーではドイツのDaimlerChrysler社もスプレーガイデッド直噴エンジンを発表した(関連記事)が、BMW社のエンジンは通常の三元触媒を用いており、希薄燃焼ではなく理論混合比で運転するストイキ直噴と見られる。

 同社は2005年5月に東京で開かれた技術フォーラムでスプレーガイデッド直噴エンジンの方向性を示し、将来は希薄燃焼でターボ過給するエンジンを開発していることを明らかにしたが、今回のエンジンはその方向に向かう途中段階のエンジンであるようだ。

 希薄燃焼でなくてもスプレーガイデッド方式を採用する理由は、ウオールガイデッド直噴よりもより良い燃焼が得られるからだという。ウオールガイデッド方式では吸気行程中に噴射するがシリンダ壁やピストンに燃料が付着することによる燃焼損失が大きい。これに対し、スプレーガイデッド直噴では圧縮行程中に点火プラグの周りにコンパクトに燃料を噴射することで、こうした損失を減らせるという。

 エンジンの圧縮比など詳細な仕様は公開していないが、今回のエンジンは連続可変バルブタイミング機構である「ダブルVANOS」と組み合わせ、連続可変バルブリフト機構である「バルブトロニック」は使っていない。