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HTML5対応車載機の試作品
HTML5対応車載機の試作品
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オペレータに見立てた左奥のノート・パソコンでカーナビの目的地を設定することで、右手前の車載機にそのまま反映される
オペレータに見立てた左奥のノート・パソコンでカーナビの目的地を設定することで、右手前の車載機にそのまま反映される
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ARナビの画面
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停止時の音楽再生画面
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時速60km以上になったときの音楽再生画面
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 富士通テンは、次世代のWeb標準仕様であるHTML5を利用した車載機の試作品を「Mobile World Congress 2013」の富士通ブースに展示し、デモを行った(プレスリリース)。HTML5を採用した理由は、ソフトウエア・プラットフォームを提供するベンダの制限にとらわれず自由に機能を実現できる「オープン性」にあるという。Webベースでありながらリッチな表現ができる点や、通信機能を持たない車載機とは異なり、最新のアプリケーション・ソフトウエア(以下、アプリ)を提供できる点も魅力だとした。数年後の製品化を目指して開発を進めている。

 車載機の端末では、Linuxの上でオープンソースのWebブラウザー「Chromium」を動作させている。このWebブラウザーからスマートフォン内のWebサーバーが提供するWebアプリにアクセスする。スマートフォンは、センターのWebアプリをキャッシュするプロキシ・サーバーの役割を果たすという。

 同社が披露していたデモは三つ。まず、オペレータによる遠隔操作である。サービス・センターのオペレータに見立てたパソコンとスマートフォンのWebアプリをHTML5の技術であるWebSocketで接続。オペレータが設定したカーナビの目的地が車載機側にそのまま反映されるデモを行った。

 二つ目はAR(拡張現実)ナビゲーションだ。HTML5のCanvasという技術を利用することで、カメラの映像に重ねてさまざまな情報を表示していた。同じようにして、レーンキープ・アシストやパーキング・アシストといった機能を持つアプリを追加することも可能だという。

 三つ目がスマートフォンに保存されているコンテンツの利用である。写真を表示したり、音楽を再生したりできる。おもしろいのが車速の変化に応じたユーザー・インタフェース(UI)の変化だ。音楽を再生しているときに、アクセルを踏んで車速が時速60kmを超えると、音楽アルバムのアイコンが大きいシンプルなUIに変わるというデモを行っていた。ホーム画面でも同様に、車速によってUIが変化する。現在は速度情報をそのままWebアプリに伝えることはできないので、マウスのホイルの情報を速度情報に見立てていた。将来は、HTML5のDivice APIなどを使って車速などの現実世界の情報をWebアプリに渡すことになる。