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Foxconnの劉揚偉氏(左)と、Mozilla Taiwan CEOの宮力氏
Foxconnの劉揚偉氏(左)と、Mozilla Taiwan CEOの宮力氏
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 台湾Foxconn Technology Group(鴻海、以下Foxconn)はCOMPUTEX TAIPEI 2013の開幕前日となる2013年6月3日に、米Mozillaが開発するスマート・デバイス向けソフトウエア・プラットフォーム「Firefox OS」の量産適用に向けてMozillaと協力していくと発表した。記者会見で登壇したFoxconn iDSBG(創新數位系統事業群) General Manager(總經理)のYoung Liu(劉揚偉)氏は、「スマートフォンやタブレット端末だけでなく、テレビや電子白板、デジタル・サイネージといった「八屏(八つのスクリーン)を積極的に受託設計・製造していく」とした。なお、Foxconnは現在、Firefox OSと同様にHTML5を積極利用した装置を5機種以上を開発しているという。

 Foxconnは、1年間に片手で数えるほどしか記者会見を開かない。しかも、業務内容が電子機器の受託生産であるが故に、その内容は製品に関することではなく、業績などの自社の経営に関するものが中心だ。今回のように商品に近い内容を発表するのは異例中の異例だ。そんな同社が今回、商品に近い内容にまで踏み込んで会見した狙いは、新しいソフトウエア・プラットフォームに対しても開発能力を持つという意思をアピールすることにある。

 Foxconnはグループ本社を中心に「iOS」製品を、香港Foxconn International Holdingを中心に「Android」製品を設計・製造している。後者では日本や中国のブランド企業のスマートフォンの他、米Amazon.com社が今後発売するスマートフォンも担当するといわれている。ここにFirefox OSという「第3のプラットフォーム」を加えることで、Firefox OSを採用する通信事業者や自社ブランド品メーカーを顧客にしようとしているわけだ。加えてFoxconnは2013年末までに、台湾のKaohsiung Software Technology Park(高雄軟體科技園區)において500~1000人を採用する考えもある。現在の雇用人数は200人ほどという。

 台湾紙の聯合晩報によると、FoxconnのLiu氏は、2007年にFoxconnグループに入社。郭台銘氏の命を受けてパソコンのマザーボード事業を担当した後、2009年にはLinuxやARMプロセサを使ったネットブックなどの製品の受託設計・製造事業を担った。BG General Manager(事業群 總經理)には2012年6月以降に就任したとみられる。同時期に発行された有価証券報告書(年報)には、名前が記載されていないためである。Foxconnグループに入社する以前は、IC設計業の台湾Princeton(普誠)で幹部を務めていた。