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図1 トヨタ自動車が展示したワイヤレス給電の試作車両
図1 トヨタ自動車が展示したワイヤレス給電の試作車両
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図2 システム構成
図2 システム構成
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図3 車体底部に搭載した受電コイル
図3 車体底部に搭載した受電コイル
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 トヨタ自動車は、電動車両向けのワイヤレス給電の実用化を目指して2014年に日・米・欧で実証実験を開始する。2013年10月1日~5日に千葉市・幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2013」で試作車両を展示し、計画を明らかにした(図1)。

 会場に展示したのは、同社のプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」をベースに磁界共鳴方式のワイヤレス給電システムを組み込んだもの(図2)。搭載するワイヤレス給電システムの出力は2kW。使用する周波数帯域は「85kHzを本命に考えている」(トヨタ自動車の説明員)という。同社はこれまでにもワイヤレス給電の試作車両を披露しているが、今回の車両では受電コイルおよび周辺部品を小型化した(図3)。「熱設計を見直して、余裕を持ちすぎていた対策を改めた」(説明員)ことで実現した。

 2014年に開始する実証実験は「1桁から2桁の前半の試験車両を用意する」(同社の担当者)という。実証実験を通して、許容できる送受電コイルのずれ具合や不具合などを確認する。

 日本の電波法では、高周波出力が50Wを超えるものに関しては、総務省に「高周波利用設備」の申請が必要となる。今回の実証実験でも、ワイヤレス給電装置を設置する場所を事前に届け出ることになる。日本では、愛知県豊田市を中心に実施する予定。

 自動車向けのワイヤレス給電を巡っては現在、標準化の議論が盛んに進められており、2015年ごろの規格策定を目指している。