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図1 ATL社が開発した車載用Liイオン2次電池。電池セルの形状が異なる2種類を展示したが、用いている材料系は同じ
図1 ATL社が開発した車載用Liイオン2次電池。電池セルの形状が異なる2種類を展示したが、用いている材料系は同じ
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図2 北京汽車のEV「E150EV」
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 TDKは2013年10月1日~5日に千葉市・幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2013」で、車載用のLiイオン2次電池を初めて披露した(図1)。既に、中国の自動車メーカーである北京汽車(BAIC Motor)の電気自動車に採用済みである。

 車載用のLiイオン2次電池を開発/製造したのは、TDKの子会社である香港Amperex Technology(ATL)社。ATL社はこれまでスマートフォンを中心とした民生機器向けにLiイオン2次電池を供給してきたが、「今後は車載市場でも存在感を高めていきたい」(TDKの担当者)と意気込む。

 ATL社のLiイオン2次電池が搭載されているのは、北京汽車が販売中の電気自動車(EV)「E150EV」である(図2)。容量26Ahで電圧3.6Vの電池セルを14個用いて(7直列×2並列)一つのモジュールとした。モジュールの外形寸法は336mm×118mm×117mmで、質量は12.5kg。E150EVでは、このモジュールを13個搭載している。

 ATL社が開発した車載用のLiイオン2次電池は、正極材料にCo(コバルト)とNi(ニッケル)とMn(マンガン)を混ぜた「3元系」を用いている。同社の民生機器向けのLiイオン2次電池ではCo系の正極材料を用いているが、「車載用ではコストへの要求が厳しいため、材料価格が高いCoをふんだんには使えない」(同担当者)ため、3元系を選択した。ATL社では3元系以外に、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)を正極に用いた電池も開発しているという。