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水晶振動子を利用したバイオ・センサ
水晶振動子を利用したバイオ・センサ
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専用の周波数計測器にバイオ・センサをセットして測定する
専用の周波数計測器にバイオ・センサをセットして測定する
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 日本電波工業は、2013年10月1~5日に幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2013」において、水晶振動子を利用したバイオ・センサを展示した。ウイルス感染や疾患を約10分と短時間で計測できるのが特徴で、いわゆる「POTC」(point of care testing)の分野に向ける。

 水晶振動子の電極上に物質が吸着・結合すると、その重さに応じて振動周波数が低下する。この原理を利用して、ウイルス感染や疾患に関連する抗原が血液中に存在するかどうかを調べるセンサである。

 具体的には、水晶振動子の上に二つのAu電極を形成している。一つはリファレンス用で、計測環境に起因する雑音をキャンセルするための役割を担う。もう一つの電極上には、調べたい抗原に対応する抗体を配置しておく。ここに血液を垂らすと、もし調べたい抗原が存在していれば、抗体と反応して重さが変わる。これを専用の周波数測定器で測定し、振動周波数が低下しているかどうかで、反応の有無を調べることができる。

 重さが35pg(ピコグラム)変わると振動周波数が1Hz変化する。また、測定に必要な血液の滴下量は10~100μL。検体の前処理を含めて約10分で測定できるという。

 日本電波工業は、「診断薬メーカーと組んで販売していく予定」(同社)で、2015年度の商品化を目指すとしている。