PR

 「電脳将棋アルゴリズム」というセッションが、パシフィコ横浜の「EDSFair 2013」特設ステージで2013年11月22日(金)13:00pmから開催される。EDSFairとしては異色のセッションである。電子回路設計と将棋にどのような共通項があるのだろうか、と疑問を感じる方もおられるかもしれない。

 将棋において、計算機が人に迫るのに時間がかかった理由は、探索空間の広大さもさることながら、人が決めたルールの下での探索という側面も大きい。人はルール上の制約や経験から探索範囲を絞ることができるのに対し、計算機にはそれが難しく、探索範囲を狭めることができなかったのである。今、将棋ソフトは、その壁を乗り越えようとしている。

 電子回路設計においても、人手で設計した規則的な回路の配置や、プリント板配置など、計算機が熟練者に太刀打ちできないとされる領域が存在する。広大な探索空間の中を人が決めたルールの下で探索するという点は、そこでも共通している。将棋ソフトを進歩させた技術から、熟練者に匹敵するEDAツールが生まれてくるかもしれない。

 もちろん、世間でも話題になったテーマでもあり、細かい理屈は気にせずに聞きにいくのもありだろう。

 講演者は山本一成氏と横山大作氏である。山本氏が開発した「ponanza」は、毎年5月に行われる世界コンピュータ将棋選手権の上位常連であり、先日行われた将棋電王トーナメントで優勝、来春に開催される電王戦への出場が決まっている。横山氏は、世界コンピュータ将棋選手権において最多タイの4度の優勝を誇る強豪ソフト「激指」の開発者である。

 今回のセッションでは、第一線の開発者として知られる両名が、将棋ソフトの最先端技術を解説する。計算機が熟練者と互角に戦うことを可能にした技術に触れる絶好の機会である。