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TBXの利用フロー Mentorのデータ。
TBXの利用フロー Mentorのデータ。
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 米Mentor Graphics社の発表によると(ニュース・リリース)、トプスシステムズ(ホームページ)が開発したメニーコアのプロセス・システムの機能検証をCMエンジニアリング(ホームページ)が行った。CMエンジニアリングは、Mentorの論理エミュレータ「Veloce」などを利用して、論理シミュレータだけを使う場合に比べて処理速度を2500倍にできたという。

 今回、CMエンジニアリングは、Veloceと論理シミュレータ「Questa」、さらに両製品を連携させる「TestBench XPress(TBX)」を使った。TBXは、ホスト上にある時間概念のないC言語やC++、SystemC、SystemVerilogのトランザクション・ベースのテストベンチと、Veloce上に実装したハードウエア(SoC)を結ぶSCE-MI準拠の通信リンクである。今回、TBXを利用して、内部レジスタに対する強制設定や内部メモリ・データのアップロード/ダウンロード、さらにはクロックの停止や再開などといった検証対象の内部に直接アクセスした。これで、可制御性と可観測性を高めつつ、検証期間の短縮を達成することに成功したという。

 さらにCMエンジニアリングは、従来であればシミュレータで実行されていたテストベンチの移行可能な部分を論理エミュレータ側に実装するとともに、ハードウェア設計言語とハードウェア検証言語間の通信量と回数を削減し、エミュレーション速度を向上させた。またTBXが提供する高速化オプションも活用することで、最終的に論理シミュレータ(Questa)だけを使う場合に比べて2500倍の高速処理化を実現したという。

 ニュース・リリースには、トプスシステムズの松本 祐教氏(代表取締役社長)のコメントが紹介されている。「従来、論理エミュレータは、プロセサやメモリを実行する程度しか使っていなかった。今回、CMエンジニアリングとのコラボレーションにより、ISSによる命令実行トレース(期待値)とメニーコアのエミュレーション結果との照合をUVM(Universal Verification Methodology)テストベンチとして表現した。また、命令粒度での各プロセサ・コアの実行結果のダイナミックな期待値照合結果に基づいてエミュレータを制御した。これで、メニーコアの検証およびデバグ効率を格段に向上にできた。トプスシステムズは、革新的なアーキテクチャに基づくヘテロジニアス・マルチコア・プロセサを開発しているが、VeloceおよびTBXによる論理エミュレーションは、我々の想定以上の性能を発揮してくれた」(同氏)。

 なおMentorの日本法人、メンター・グラフィックス・ジャパンは、11月20日~22日にパシフィコ横浜で開催の「ET2013(Embedded Technology 2013)/組込み総合技術展」で、上述の機能検証高速化を紹介する。