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東芝のブースのデモの様子 ディスプレイの手前に2台並べて置いてあるのが、開発したボックス。Tech-On!が撮影。
東芝のブースのデモの様子 ディスプレイの手前に2台並べて置いてあるのが、開発したボックス。Tech-On!が撮影。
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必要な情報を抽出してから送信 東芝のスライド。
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開発したボックスの概要 東芝のスライド。
開発したボックスの概要 東芝のスライド。
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性能評価結果 東芝のスライド。
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既存カメラ・システムに追加して使える。東芝のスライド。
既存カメラ・システムに追加して使える。東芝のスライド。
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 東芝は、監視カメラ映像をクラウドやデータセンターなどに効率よく送信するシステムを、パシフィコ横浜で開催中の「Embedded Technology 2013 / 組込み総合技術展」(2013年11月22日まで)で見せた。同社が車載向けに開発した画像認識IC「Visconti」を活用する。

 同社の小坂谷達夫氏(研究開発センター インタラクティブメディアラボラトリー 研究主務)によれば、監視カメラの映像はカメラが設置された場所で録画されるものの、事件などが起こったときに再生される程度で、ほとんど活用されていない。その原因の一つが、監視カメラの映像に含まれる情報をクラウドやデータ・センターなどに効率良く送る手段がないことだという。

 例えば、映像をそのまま送るとすると、100台の監視カメラでも数10Mビット/秒の帯域を使ってしまう。監視カメラが設置されている場所で然るべき処理をしてから送信するとなると、例えば、PCが必要になり、そのためのスペースや消費電力が問題になることが少なくないという。そこで、今回、東芝は、その然るべき前処理をViscontiで行うことにした。

既存の監視カメラ・システムに簡単に追加

 具体的には、顔など人物の一部分の情報、人物が移動した軌跡、画面に映っている人の数などを監視カメラの映像から抽出し、位置情報と一緒にクラウドやデータセンターに送る。Viscontiを使って必要な情報だけを抽出することで、送信データ量が数分の一から千分の一に削減できるという。さらに、送信データ量が減ることで、システム全体の消費電力を66%削減できると東芝は試算した。

 ET 2013のブースでは、Viscontiを搭載したボードを小型の筐体に収めて展示している(「画像解析ボックス」と呼んでいた)。最近の監視カメラがEthernetに接続して使う、いわゆるネットワーク・カメラになっていることから、このボックスもEthernet経由でハブに接続して使う。

 既存の監視カメラ・システムに今回のボックスをプラスすることで、侵入者を検知する監視業務の効率化や、顧客購買行動の可視化によるマーケティング支援、災害時の避難誘導支援などが容易に実現できるという。

 現時点で価格は決まっていないが、2014年3月ごろに東芝ITコントロールシステムから製品として市場投入する予定である。また、同社が行う川崎駅周辺地区スマートコミュニティ実証実験の中で、カメラによる映像解析部分に使われる予定という。さらに、クラウド・サービスへの利用も検討している。