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ルネサスのブース Tech-On!が撮影。左手前がSRモータ向けリファレンス・インバータ、同右がIPMモータ向け。
ルネサスのブース Tech-On!が撮影。左手前がSRモータ向けリファレンス・インバータ、同右がIPMモータ向け。
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 ルネサス エレクトロニクスは、ハイブリット車や電気自動車のモータ駆動向けのリファレンス・インバータをパシフィコ横浜で開催中の「Embedded Technology 2013 / 組込み総合技術展」(2013年11月22日まで)で見せた。2013年1月に開催の「第5回 国際カーエレクトロニクス技術展」(「オートモーティブワールド 2013」内)でも同様のインバータを見せているが(Tech-On!関連記事1)、インバータを構成するデバイスを新しくして性能などを高めた。

 前回同様に、今回も、永久磁石を使ったIPM(interior permanent magnet)モータ向けのリファレンス・インバータと、レアアースを使わないSR(switched reluctance)モータ向けのリファレンス・インバータを見せている。ブースの説明員によれば、同社の強みは、インバータを構成する主要な半導体デバイスをすべてルネサスが開発していることだという。

 具体的には、マイコン、プリドライバ、IGBTである。このうち、今回のリファレンス・インバータに搭載しているプリドライバは、2013年4月に発表した「R2A25110KSP/R2A25112KSP」である(Tech-On!関連記事2)。マイクロアイソレータを同一パッケージに収めて、インバータ全体の小型化を図った。IGBTはプロトタイプが完成した段階の第7世代品だという。アイソレータに外付けのフォトカプラや第6世代のIGBTを使った既存のインバータに比べて、全体の大きさを57%小型化し、効率が9%以上アップしたという。

 マイコンに関しては、HEV/EV用モーター制御に特化した製品を長年開発・提供してきた実績を強調していた。こうしたマイコンは、他社製品では外付けが必要なFPGAやA-D変換器も、1チップに集積しており、ここでもインバータ全体の小型化などに貢献するとした。なお、HEV/EV用モーター駆動向けに同社は「V850 E2/Px4」(Tech-On!関連記事3)などを販売中だが、40nm世代のフラッシュ・メモリ内蔵の車載マイコン「RH850ファミリ」の一員である「RH850/C1x」の開発も進めている(Tech-On!関連記事4)。ブースのサインボードによれば、RH850/C1xは2015年ごろに登場しそうだ。