PR
4/1朝まで
どなたでも有料記事が読み放題「無料開放デー」開催中!
デモの様子。左側のボードから、HDDを接続した右側のボードに電力を供給して、HDDを動作させていた。パソコン上の映像は、HDD内のもの。
デモの様子。左側のボードから、HDDを接続した右側のボードに電力を供給して、HDDを動作させていた。パソコン上の映像は、HDD内のもの。
[画像のクリックで拡大表示]
説明パネル
説明パネル
[画像のクリックで拡大表示]

 ルネサス エレクトロニクスは、USBでデータ通信をしながら最大100Wの電力を機器に供給できる仕様「USB Power Delivery Specification(USB PD)」の動作デモを、パシフィコ横浜で開催中の「Embedded Technology 2013 / 組込み総合技術展」(2013年11月22日まで)で披露した。USB 3.0の仕様では、データを通信しながら供給できる電力は最大で5V、900mAである。一方、USB PDの仕様では、20V、5Aまでの規定がある。今回のデモでは、12Vを供給して3.5型HDDを駆動させ、このHDDに内蔵した映像コンテンツを再生していた。

 USB PDは、10W、18W、36W、60W、100Wと、供給する電力に応じて5段階の「プロファイル」を設けている。電圧は5V、12V、20V、電流は1.5A、2A、3A、5Aを用いる。USB PDで電力を供給する前に、送電側と受電側でネゴシエーションし、実際に供給する電圧値や電流値を決める。こうした事前作業(ハンドシェイク)を実施するUSB PDコントローラや、アナログ・フロント・エンドを内蔵したICをルネサスは開発中。2014年度上期中のサンプル出荷を目指すという。チップ・サイズは、「4~5mm角になるだろう」(説明員)。展示会場のデモでは、USB PDコントローラやアナログ・フロント・エンドなどをFPGAやディスクリート部品などで実現していた。

 ルネサス エレクトロニクスの説明員によれば、上記ICと同社のUSB 3.0送受信ICとともに、「電源回路やACアダプターが得意な企業と協力して、顧客にUSB PDソリューションを提供したい」とする。

 USB PDのプロファイルは複数あるが、先行して実用化されるのは、「供給電力が比較的小さい18Wや36Wあたり」(説明員)のようだ。例えば、USB PD対応のACアダプターで12V、3Aで小型のノート・パソコンを駆動し、5V、3Aでタブレット端末を駆動する用途を想定する。