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東芝は、ローカルディミング付きの直下型LEDバックライトと、蛍光体発光による色帯域拡張を、新型4Kテレビに採用する。
東芝は、ローカルディミング付きの直下型LEDバックライトと、蛍光体発光による色帯域拡張を、新型4Kテレビに採用する。
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ソニーは4Kテレビの最上位機種「XBR-X950」シリーズで、直下型LEDバックライトとローカルディミングによる「X-tended Dynamic Range PRO」技術を採用した。
ソニーは4Kテレビの最上位機種「XBR-X950」シリーズで、直下型LEDバックライトとローカルディミングによる「X-tended Dynamic Range PRO」技術を採用した。
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シャープはDolby Laboratories社の「DolbyVision」技術を採用した。
シャープはDolby Laboratories社の「DolbyVision」技術を採用した。
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 かつて、液晶テレビにおいて、直下型LEDバックライトとローカルディミング(局所輝度制御)による“コントラスト改革”が盛んだった。その後、「コストがかさむ」として各社は次々に撤退し、今ではエッジライト型LEDバックライトが全盛になっている。日本市場でローカルディミングをきちんと行っているのは、LGエレクトロニクス・ジャパンぐらいになってしまった。せっかく4K化したのに、ことコントラストに関して言うと、総体として液晶テレビの画質はかなり落ちてきているのが現状だった。

 4Kテレビにとって、解像力はとても大事ではあるけれども、それだけで決して画質は決まらない。4K映像を心から愉しんでもらうためには、「4K」だけを考えていてはダメ。解像力が高いだけでは、4Kの場合は全く用を成さないのである。解像力、コントラスト、階調、そして色のバランスこそが、4K画質の“キモ”だ。その中で最も重要なのがコントラスト、特に黒の再現だ。ペデスタル的な沈み(きちんと黒が既定レベルまで沈むこと)と黒階調再現が優秀でなければ、4K解像度を総合的に生かすことは難しい。

 今回の「International CES」では新しい希望が芽生えた。撤退したはずの「直下型LEDバックライトとローカルディミング」に、各社が一斉に再参入してきたことが分かった。それが東芝、ソニー、シャープの新4Kテレビだ。今回の新しいトレンドとして、白ピークを突き上げる表現を目指したことが挙げられる。それにより、さらにブリリアントな(光り輝くような)表現力を得る方向が明確になってきた。

 東芝は2Kディスプレーの最高峰を目指した「Z8」の、ローカルディミング付きの直下型LEDバックライト、蛍光体発光による色帯域拡張を新型4Kテレビに採用する。パナソニックも2014年秋に発売する“4Kテレビ第3弾”で、直下型LEDバックライトとローカルディミングの組み合わせを実現するとしている。

 ソニーは最上位モデル「XBR-X950」シリーズで、「X-tended Dynamic Range PRO」という「直下型LEDバックライト+ローカルディミング」を採用した。同社は、2011年には直下型の機種(モデルナンバーは同じ「950」)を一つ持っていたが、2013年には直下型の機種は皆無になった。それが復活したのである。ソニー ホームエンタテインメント&サウンド事業本部長の今村昌志氏は、「これまで4Kテレビでは、超解像による解像力向上、『トリルミナス』による色再現向上に努めてきましたが、抜けていたのがダイナミックレンジでした。そこで、今回は技術を結集して、再度、ローカルディミングにチャレンジしました」と言った。

 シャープは米Dolby Laboratories社の「DolbyVision」技術を採用し、「直下型LEDバックライトとローカルディミング」の新しい展開を模索し始めた。ダイナミックレンジ指向の今後が注目される。

■変更履歴
記事掲載当初、ソニーのテレビの写真が誤っていたため、発表会の様子の写真に差し替えました。お詫びして訂正します。また、写真の順番を本文に合わせて並べ替えました。本文は修正済みです。